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「つくる責任」机上の建物にさせない為に
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今日は鉄筋の現場監査を行いました。
深沢組では、瑕疵保険の検査とは別に、着工から完成まで全10回の現場監査を行っております。
今日は10回中2回目の基礎立上り配筋監査でした。2箇所ほど是正の指示を頂きました。しっかりと改善しコンクリート打設に備えます!
さて、今回はせっかくですので深沢組で行っている【現場監査】について少し説明をしておきたいと思います。
深沢組では、新築工事に於いて基礎着工から完成まで、全10回の現場監査を行っています。内、7回は第3者・3回は自社での監査です。
元々は現場の品質の統一化と現場知識の継承を目的としていました。建築基準法や工事施工書の中身って案外グレーなところが多くて、例えば「○○mm~▽▽mmのピッチでビス打ち」とか「柱から●●mm内外」とか、内外って何だよ。となってたわけです。
建築基準法や工事仕様書などのあいまいな基準で行っていた事を明確に定め、各種職人さんが親方から引継いだ工事のやり方等をヒアリングし、基準法や各種仕様書などで裏を取り、深沢組の「標準仕様手引書」として全現場統一のルールを作りました。
その基準通り工事が行われているか、工事部材や製品がメーカーの基準通り正しく施工されているかを各回1時間~2時間かけてチェックし、是正の指示があった場合はその全てを改善してから次の工事にうつります。
構造計算をして、断熱性能を良くして、どんなに良い家を設計してもちゃんと工事が行われていないと、それは図面上の建物になってしまいますからね。
工事が終了後、一冊の本にまとめお客様にお渡しします。間違いなく・違反無く・自信を持って工事を終えましたという証明です。
設計士が時間をかけて作った図面どおりにつくる。現場の「つくる責任」です。
金物も一つ一つチェックしています(別の現場の写真です)。
どこが間違えているかわかりますか?