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夏本番 怖いのは熱中症だけじゃない
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いつも読んで頂きありがとうございます。深澤です。
暑さのレベルが一段上がったようなここ数日の猛烈な暑さ。参っていしまいます。。。日本で家づくりをするにあたり、やはり季節との関わり方、四季ごとの暮らし方はしっかりと考えておきたいところです。
夏と家との関わりで、まず私が意識してしまうのは室内での熱中症のリスク。毎年多くの方が熱中症でお亡くなりになられていますが、その多くは室内での熱中症なのだとか。ですから我々は冬のヒートショックと同様に、夏の熱中症のリスクも減らす家づくりをしていかないといけません。
日最高気温は30℃から(左図)、WBGTを指標にした体感温度(右図)が28℃を超えると熱中症による死亡が増え始めます。これを温度に計算しなおすと32℃くらいになるそう。このことから夏の室温の最高室温は32℃以下程度にする事が一つの目標になってきます。
とここまでは、私もずっと意識して設計していました。
実は昨日、テレビを見ていたところ「脳梗塞」の特集をやっていました。その内容というのが、脳梗塞が夏に多く、気温が32℃を超えると死亡率が急激に上がるというものでした。
熱中症と脳梗塞に共通して出てくる「32℃」。たまたまなのかもしれませんが、「32℃」というのが家と健康の関係性を考えた時のキーワードになりそうですね。夏の最高室温を32℃に設定し、設計していくのは健康面でのメリットが非常に高そうです。ここまで知ったうえで室温のシミュレーションをしてみます。
2つの室温シミュレーションをご覧ください。
①:単純に外皮性能だけでの室温
②:①の窓の付属部材として「外付けブラインド」を使用したものの2種類です。最高室温は18時頃(黄色線)です。
ちなみにシミュレーションは無冷房の条件で行っています。万が一ライフラインが止まっても、室内で過ごせるという目安になるからです。
庇や軒の出・ハニカムスクリーンや障子等を使用するとさらに日射遮蔽をする事ができますので無冷房で室温32℃は実現できそうですよね。
それから、「外付けブラインド」はよしずや簾、グリーンカーテンでも十分代わりになりますので皆様のお宅でも是非お試しください。「日よけは外で」がキーワードです。
あ、もちろん普段、家で過ごすときは我慢せずエアコンをつけて快適な室温で過ごしてくださいね!!
熱中症も脳梗塞も水分が本当に大事という事です。室内でも室外でもしっかり水分補給して夏を乗り切りましょう。
深澤 健
群馬県前橋市で耐震等級3・パッシブデザイン住宅を建てるなら
一家団らん応援住宅
株式会社 深沢