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日照シミュレーションのこと
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みなさんこんにちは。
先日敷地の調査の事をお話ししましたが、今回はその続き「日照シミュレーション」についてです。
敷地の事をある程度(自分の中で)理解したら、[Sketch Up]というソフトを使って日照シミュレーションを行います。同じような形状の土地でも周辺環境によって日の当たり方が全く異なりますので、設計する建物全てで必ず行っています。
まずは敷地と周辺の建物などを大まかに配置し、周辺の建物や樹木が及ぼす影の投影具合を確認します。敷地の中で影になりがちな場所、逆に良く日が当たる場所を把握します。私の場合は夏と冬。夏は夏至ではなく8月15日くらい、冬は冬至ではなく2月10日くらいを目安に確認します。
すると敷地に対して、建物をどういう向きで考えようか、このあたりにリビングを配置したいな、吹き抜けを利用して採光しよう等、設計のヒントがいっぱい出てきます。
設計を始めてからも屋根や庇をどのくらい出すか等の検討にも利用します。太陽の動きを非常に正確に再現してくれるソフトですので、ほぼ狂いなくシミュレーションが可能です。
ちなみに二之宮の家でもしっかりやっております。建物の外観も再現します。
外観を考慮しつつ、庇や軒の出を決めていきます。シミュレーションと実際日照の様子がこちら
正確にシミュレーションできています。
※日照シミュレーション時には無かった化粧梁が吹き抜けに入ったので窓の横の影に若干の違いがあります。どのように日射取得できるのかを把握しながら設計できると、日射遮蔽の方法や必要な時期など、引き渡し後のお客様の生活のアドバイスにも利用できます。
リフォームでの庇のご提案なども可能です。太陽とうまく付き合うための大事なツールと言えます。特にこれからの時期はいっぱい陽を取り込んであたたかく過ごしたいですね。